モウコハン。

   

意識レベル低下で起きた退院騒動

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想定通り水頭症になり2度目の手術を受けた翌日。

あのとき救急車を呼んでくれたMさんから連絡あった。「お母さんが ”明日退院する” なんて言ってるよ。」

Mさんはそのとき病院に行ってくれていた。明日退院だなんてとても信じられないと驚いている。

それにはもちろん私も耳を疑った。

M「お母さんはそう言ってるけど、まだ頭に布みたいなの貼ってあるし、退院するにはまだ早すぎると思う。ポポロンちゃん、先生に直接聞いて確認したほうがいいよ」
私「そうだよね!信じられないもんね!」
M「でもお母さんスゴク元気だったよ。自分で歩いてトイレも行ってた。」
私「なんか変なこと言ってなかった?頭おかしくなってるような感じはなかった?もしかしたらボケちゃって退院すると言ってるのかなぁ…」
M「そんなことはないと思うよ。ちゃんと話しもしてたし。でもお母さんは早く退院したいっていう気持ちが強いから、本当に退院できるって思い込んじゃってるのかもしれないなぁ」
私「とにかく確認するしかないね」
M「お母さんからポポロンちゃんに電話するように言っとくから、直接話してみー。」

Mさんは母のもとに私の携帯番号をメモして置いていってくれそうだ。




呆けてしまったのか!?

数時間後、さっそく母から私に電話がきた。命に関わる大病をしたとは思えないほど普段と変わらない話し声で

「明日か明後日に退院できるって先生が言ってるの」

私「それホント!?アンタがそう思い込んでるだけなんじゃないの!?ホントにそう言われたの??夢でも見たんじゃないの?昨日オジサンが行ってくれたとき、あと1週間~10日って言ってたけど!?」
「ううん。今朝CT撮ったら結果が良かったの。それで明日の朝また検査して大丈夫だったら退院していいって先生が言ってるのよ!」

明日退院だなんてとても信じられない…。とにかく明日また連絡するようにと念押し。母のシッカリとした話し方を聞いていると、もしや本当かもしれないなんて思えてくる。

そして翌朝、私は早くから起きて連絡を待った。ところが一向に連絡がない。オカシイ。病院に電話して看護士か先生に聞こうかと考えたものの、入院案内にはハッキリと
「患者様のプライバシー保護のため、患者様の状態については電話でのお問い合わせはご遠慮下さい。」と書いてある。きっと教えてくれないだろうな…。 もし本当に退院の目途が立ったのなら、コチラから聞かなくても病院側から私に電話連絡が来るに違いない。でも現時点で連絡が来ていないってことは、やはり母の思い込みか?

何がどうなっているのかわからないまま時間だけが過ぎていく。結局その日は連絡なし。やっぱり違ったのか?



意識レベルの低下

翌日、思いきって病棟に電話してみた。”患者の情報は教えられない”と断られるのを覚悟しながら聞いてみた。

すると、たまたま電話に出たスタッフ(たぶん看護師)がとても気さくな方で、私が遠方にいることを考慮してくれてか、その事情を詳しく教えてくれた。(もちろん、本当はタブーなんだろうが…)

スタッフの話によると、手術の翌日から母は何度も看護士たちに「明日退院できると先生から言われた」と言っていたらしい。でもまだ抜糸もしていない状態で医師が退院なんて言うわけがない。早く退院したいという本人の願望だけで話を作ってしまい、そう思い込んでしまっているようだ。 私は急に心配になって「ボケちゃったんですか?」

でもこれは手術の影響で「意識レベルが下がっているから」だという。痴呆などではなく、「一時的なもの」で、徐々に改善されていくだろうという説明だった。よかった…ボケてたら大変だ(私が)。

そして、この退院騒動のことを母本人は一切覚えていない。あれだけハッキリと話していたことを全く覚えていないって…それがまた怖かった。

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親が病気になったとき
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