モウコハン。

   

親が作り出すDS依存症の子どもたち

小学校では”夏休み中に一度でいいからチャレンジしてみよう”という生活上の課題が幾つか出されます。たとえば「日の出を見る」「ゴミ出しをする」「お米をとぐ」なんていうのはイイのですが…

その中に

「ゲームをまったくしない日をつくる」

なんていうのがあって最初は驚きました。それって「チャレンジ」するような事???

小学生にもなると、ほとんどの子が自分専用のDSを持っています。いや、今ではもう就学前に持っているのが多数派です。 ゲーム機を持っていること自体が悪いワケじゃないし、個人の自由、ましてやそのアイテムが悪いわけじゃない。でも…

そんなに毎日やってんの!?

DS事情

以前、夫が中古ゲームソフト店に設置してあるゲームで勝ってゲットしてきたDSが1台あるだけ。そして、それは夫のもの。子供には買い与えていません。 長男はそのDSを夫の休日である毎週日曜日の夕方、私と次男チビティーがお風呂に入っている ほんの15分程の間だけ貸してもらって遊ぶだけでした。 あまり使いこなせていないし、夢中になるほどハマることもない。 しかも自分からやりたがるワケではなく、夫がDSを出してくればその存在を思い出して「そういえば最近やってなかったね」という具合。 一応、お友達との話題についていける程度に知っているだけでした。それで必要十分だと思いました。次男にいたってはゲームなど自分の生活とは関係のない話。図書館で借りた本をせっせと読む日々であります。

周囲のママさんたちに聞いてみると、やはり幼稚園の頃から1人に1台のDSを買い与えているのが普通で、その理由として「ゲームやらせとけば静かで楽だから」なんて平然と言うからビックリです。

「最初は時間決めてやらせてたんたけど…」→なし崩しで無制限化
「最初の頃は家でしかやらせなかったんだけど…」→どこへ行くにも携帯

…と典型的な転落パターンを辿る家庭が多いようです。

ショッピングセンターやレストラン、公園などのレジャー施設へ行ってもDSをしている子の多いこと多いこと!いったい何をしに来てるんだ!?ってツッコミ入れたくなる。やるのは自由だけど、歩きスマホのようなもので、けっこう危なっかしい。

車での移動中にDSという子も多いですね。我が家の場合、DSどころか本もDVDも見せません。車に乗ったら景色を楽しめる人にならないと!! 温泉へ行ったら その場の雰囲気をちゃんと感じ、料理をちゃんと味わい、五感をフルに使っていろんなものを見聞きし感じないと!! 公園へ行ったら体を使って汗かいて遊ばないと!!

でもやっぱり、今の世の中「DSやらせとけば静かで楽だから」になってしまっている親が多い。どうしてそうなるの?アンタたち、ホントに子供のこと考えてやってんの!? と思う私は、きっと古クサイ少数派の人間なのでしょう。しかし!我が家では一貫してその姿勢で子育てをしました。子供たちにはゲームに負けない魅力的な世界を経験させるようにしきました。




年月を経て…

この記事をはじめに書いてから数年が経ちました。長男が中学生になり、次男も小学校高学年となった今、この件について改めて振り返ってみます。

長男の場合、そもそも本人がゲームをあまり好まなかったというのが大きなポイント。小学校中学年の頃、さんざん悩み迷った挙句に自分のお年玉で買ったDSはほぼ使われることなく引き出しの奥にしまわれたまま、いつしかその存在さえ忘れ去られていったのでした。

そして中学生になり、科学の世界に興味を抱くようになった長男。特にセンサーつきの車の組み立てキットやロボットが好き。あるとき、タカラトミーで出している犬型ロボットを自分のお年玉で買うことに。 それがかつて自分で購入したDSと同程度の金額だったこともあり、小学生時代の買い物を回想して、「あのときのお金…無駄な買い物したなぁ…。DSなんて買うんじゃなかった…もったいないことをした…」などと、しみじみ言うのです。

しかし、決して「無駄」ではない。あれはあれで良い経験をしたのだと思います。ほとんど使わなかったことを思えばとっても高い買い物だったけれど、数年経ってようやく実になる貴重な経験ができたんだからOK!!という話をしました。

さらに、中学生になってわかったこと。同級生の中に数人、DS依存症が原因で生活リズムが乱れ、もちろん宿題や提出物は出さない、成績不振、親に行かされている塾もサボッてDSをしている…という最悪なパターンにハマり込んで抜けられなくなっている子がいるとか。 そういう類の悪影響はDSに限らずスマホでも同じことが起きているようです。トラブルも多い。また犯罪に巻き込まれる危険性もある。…まぁ、想像に難くありません。節度をもっていて使用する分には良いアイテムなんですけど…。 長男はそんな同級生たちをみて「ああいうふうになっちゃいけない。あれは親が悪い。」と言います。そして、自分はそうならなくてよかったと実感しているようです。

子供にアイテムを与えるだけ与え、あとは放置!という親には、後々とんでもない苦悩と出費が待っています。そう、中学校の3年間をDSやスマホに翻弄され支配されて過ごさせてしまった結果、待っているのは”中卒”回避のために 必要以上かつ無駄な塾の費用、公立高校受検に失敗すれば私立高校の学費、そして何よりもその子の将来の可能性をどれだけ失うか…気づいたときにはもう取り返しのつかない状態でしょう。

ゲームやスマホそのものが悪いのではありません。それらは上手く使えばとても楽しく、また役立つ素晴らしいアイテムです。人間がそれらに支配され翻弄され、大切なものを見失ってしまうことが問題なのです。 大人でもその欲望を制御できない愚かな人間が少なくないなか、子供にそんな道を歩ませてしまわぬよう、導くのは私たち親の責務です。



ママゴコロ
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